遡上稚鮎の汲み上げ

天然遡上稚鮎の汲み上げを試みました。

三河湾から豊川を遡上する稚鮎は河口から26㎞地点にある牟呂松原頭首工(牟呂用水、松原用水の取水堰)の堰堤を越えねばなりません。この堰地点に滞留する稚鮎を汲み上げて、遡上が困難な支流の区域に放流する事業を今(2024)年度から始めました。4月の19日以後、5月5日までに約1万7千尾の稚魚を汲み上げ、大半を黄柳川に、一部を宇利川に放流しました。今後、放流先でのモニタリングを実施しながら、次年度にむけて、改良するべき課題の整理や準備作業を行う予定です。

遡上稚鮎の汲み上げ” に対して2件のコメントがあります。

  1. 上之郷 勝彦 より:

    下豊川の一理事です。
    鮎の組み上げは、遡上のほんの一部の量であるから汲み上げには問題無いと屁理屈をつけ強引に本格実施しているが、産卵地の大部分は賀茂橋上流域から下流であると思います。年々落鮎が小さくなり数も激減している中、今年は特に小さく(大半が20cm)で腹の中の卵嚢は未成熟であり20cmを越える鮎100匹中4ー5匹程度あった。
    このような未成熟の鮎は、産卵してもまず孵化しない、どうしても汲み上げをするなら、鮎の下る時期には大野頭首工ダム上流の迷い落鮎を汲み下げ(ダム上流での産卵をしても孵化しない)実施しないと自然サイクルが狂いつしか、遡上鮎は減るだろう。私は汲み上げは止め鮎の遡上は自然(魚道に任すか、その改良程度にする)に任せるべきである。

    1. toyogawakami@tees.jp より:

      上之郷勝彦さま
      豊川上漁協組合長の市野和夫です。
      当漁協のへのコメントありがとうございます。
      私どもも、豊川のアユが大きく育たないことについて大きな問題であることを認識しております。
      その原因は宇連川の大野頭首工、および寒狭川の布里堰および寒狭川頭首工より下流に砂利が流下してこない状態が、
      宇連川では60年、寒狭川では25年にわたって続いているため、豊川上流部においてアユの生育に欠かせない川床の石が
      なくなってしまったことにあると考えております。河川管理者である愛知県当局にも改善方を申し入れをしているところです。
      なお、2024年に私どもが実施した牟呂松原頭首工地点でのアユ汲み上げは、魚道を上った出口で採捕した稚魚約30㎏、1万数千尾で、体重は2~3g
      のものを、黄柳川へ放流しました。7月には20㎝に達し、8月11日の網漁解禁の結果も豊漁で、良い結果であったと総括しております。
      念のため付け加えておきますと、放流先の黄柳川は、大野頭首工より下流の宇連川に合流する支流で、合流点近くにある
      新城市の水道水源の堰が天然アユの遡上を妨げているため、汲み上げ放流をしたものです。
      以上ですが、よろしくご検討ください。

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